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こんにちは、ふくろう(@fukuro_house)です。
ハウスメーカーや工務店など、建築会社との建築請負契約。
勢いでサインしてしまい、その後、予想以上の費用がかかり困るケースも少なくありません。
住宅ローンが借りられる金額も決まっているし……。貯金も限られてるよ。
トラブルを未然に防ぐために、一番大切な建築請負契約。
この記事では、建築請負契約時に注意したい「5つのポイント」についてまとめました。
万が一、トラブルが起きてしまっても契約内容に沿って対処します。
泣き寝入りすることがないよう、不利な内容は必ず訂正をしてもらいましょう。
なお、建築請負契約前に、必ず、2~3社程度比較検討しましょう。
各社、設計プラン&金額が異なります。
一社では気づけない間取りアイデアや、金額設定に気づくことができます。
- 見積書
- 設計プラン
を見比べながら、検討を進めました。
最終の値引き交渉でも、他社の見積りが役立ちました。
建築請負契約で必要になる書類は、下記のとおりです。
- 平面図や立面図など、建物概要がわかるもの
- 見積り書
- 仕様書
- 工期スケジュール
- 建築請負契約書、約款
建築請負契約書や見積書は、事前に送っていただきます。
契約手続き時に不明点がないよう、確認しておくのがおすすめです。
それでは、建築請負契約時の注意点を詳しく見ていきましょう。
目次
注意点1.希望の間取り&仕様が予算内でできるか?
とにかく、お金です。
一番トラブルになりやすく、施主が困ることがお金。
契約前に細かすぎるぐらいチェックをしていきましょう。
「絶対」やりたい間取り・設備は予算に組み込んでおく
標準仕様外の工事は、オプション費用が発生します。
すべてのオプション費用を算出しておくことは難しいと思いますが、「絶対」採用したいオプションは別。
必ず、契約前にいくらかかるか試算をし、資金計画に入れておきましょう。
我が家では、絶対採用したかったオプションは契約前に金額を確認し、予算取りしていました。
- 小屋裏収納(固定階段):100万円
- ミーレ食洗機:50万円
- 乾太くん(業務用):25万円
- 上吊り引き戸:標準仕様内
ほんとうは、すべての仕様を決めて金額が確定できるのがベスト。
でも、建築請負契約後に詳細打合せを進めることが、一般的です。
契約時には、その時点でわかる金額しか出せませんが、家作りにおいて優先度が高いオプションは、必ず、確認をしておきましょう。
〇〇工事一式
のような出し方だと、工事内容がわかりません。
何にいくらお金がかかるのか?施主がわかるように、金額提示してもらうのが鉄則。
不明確なお金は、トラブルのもとです。
標準仕様のグレードを確認
ハウスメーカーや工務店では標準仕様が決まっています。
標準仕様とは、「このメーカーの、このシリーズだったら追加費用はかからないですよ」という決まり。
施主側としては、割安で選べる代わりに、選択肢に制限があることもあります。
(制限例:選べるカラーが少ないなど)
- LIXILのアレスタ
- TOTOのミッテ
- クリナップのステディア
- タカラスタンダードのトレーシア
という感じで、取扱いメーカーとブランドが決まっています。
ここまでは、私たちも契約前に確認していました。
まだ、キッチンの仕様選定をしていなかったので、ぼんやり好印象を持っていました。
キッチンは、さらに
にもグレードがあるんです。
数字が大きくなるほど、お値段が下がります。
マットなカラーで素敵だな、と思った商品は、グレードも高かったです。
ただ、色を選ぶだけかと思ったら、風合いも手触りも全然違います。
塗装方法が違うので、耐久性も異なるとか。
私たちは、契約後にキッチン仕様を決めて、予算を大幅に上回りました。汗
選べるグレードまで、しっかり確認しておけばよかったです……。
標準以外のメーカーの採用可否
ハウスメーカーや工務店によっては、取扱いメーカーに制限があることがあります。
- A社はOK
- B社はNG、施主支給(施主が購入し搬入手配)ならOK
- C社は完全NG(施主支給もNG)
と、対応がわかれることも。
せっかく、注文住宅を建てるのなら、自分好みのメーカーを選びたいですよね。
特に、金額が高いキッチンは要注意です。
デザイン性が高くお手頃価格が人気のサンワカンパニーは、取扱いしない建築会社もあります。
我が家は、サンワカンパニーのミニキッチンと、洗面台を設置しました。
サンワカンパニーさんは、定価販売のみで、基本的に割引なし。
ハウスメーカーや工務店にとって、あまりオイシイメーカーではないのかもしれません……。
- 採用できないメーカーがあるか?
- 施主支給する場合のルール
を確認しておくと、安心。
この話は、設備仕様決めのときに、トラブルになる可能性があります。
必ず、書面など記録に残しておきましょう。
注意点2.支払いタイミングについて
注文住宅を新築する場合、お金の支払いタイミングが複数回あります。
- 着工時
- 上棟時
- 木工事完了時
- 引渡時
-
支払い例
いつ、いくら支払うのか、契約書にもしっかりと明記をしてもらいます。
工事の出来高で支払う
注意点としては、工事前にお金を支払う必要がないこと。
工事の完了割合に応じて、お金を支払うようにしてもらいます。
これは、建築会社の倒産リスク対策。
もし、工事前に建築費費用を全額支払ってしまうと、建築中に会社が倒産した場合、お金は返ってきません。
施主のリスクが大きすぎます。
また、この建築会社の倒産リスクを回避するために保険があります。
「住宅完成保証制度」です。
これは、建築会社が加入します。
この保険に加入していれば、万が一、建築中に会社が倒産しても、工事の中断や工事引き継ぎ等の追加費用を支払わなくて大丈夫です。
もし、加入していない会社で建築を依頼する場合は、要注意。
建築中の会社倒産リスクの対策を考えておく必要があります。
住宅ローン融資タイミングに問題がないか
注文住宅を新築するとき、住宅ローンを使う方が多いと思います。
金融機関によって、住宅ローンを融資を実行するタイミングも決まりがあります。
利用予定の住宅ローン商品が、建築会社の支払いタイミングと合っているか確認が必要です。
もし、住宅ローンの融資実行回数が少ない場合は、建築会社に支払いタイミングを交渉します。
担当者もやり取りが慣れているし、とてもスムーズに手続きを進めていただけます。
注意点3.スケジュールについて
着工日・完成日・引渡日を確認
建築予定を契約書にも明記します。
- 4月の新学期までに、引越しをしたい
- 現在の住まいの売却の都合
- 現在の住まいの賃貸借契約更新の都合
- 引越し業者の繁忙期を避けたい
- 補助金申請のため期限がある
など、
引越しタイミングが決まっている方は、引渡日を明確にしてもらうと安心です。
賃貸住宅に住んでいる方は、家賃支払も発生するので、「工期は伸ばしたくない」と伝えておくようにしましょう。
仕様変更等の最終確定のタイミングを確認
上記スケジュールとともに、仕様変更等の確定時期も確認します。
※(契約書には記載されない内容だと思います)
これは、施主側が準備を進めるため。
「いつまで」と期限を決めないと、ダラダラと間取り・仕様決めに悩んでしまいます。
日々、自分の知識がアップデートされるので、「これでいいのかな~」と迷ってしまうんですよね。
しかも、自宅なんて、きっと、人生で一回しか建てられないですし。
なかなか、決めきれませんでした(優柔不断)。汗
ハウスメーカーや工務店に引渡日を守っていただくには、施主側もスケジュールを守る必要があります。
引渡しが遅れて困るのは施主なので、いつまでに何を決めないといけないのか?確認しておきましょう。
遅延する可能性を確認
天候や近隣状況によって、工事が遅延する可能性があります。
- 梅雨の時期
- 台風の時期
- 雪が降る時期(地域によって)
に、工事を行う予定の方は、事前にチェックしておくと安心だと思います。
木造住宅だったので、屋根は上棟時に付きます。
養生もしっかりしてくれるので、天候による工事遅れは、ほぼありませんでした。
気になる方は、雨天時の養生方法や工事ができないケースなども確認しておくと安心だと思います。
注意点4.違約金等について
契約違反時のペナルティを確認
契約内容に違反するときは、違反金などのペナルティが課されます。
施主側、建築会社側どちらも支払う可能性があるため、金額と内容を確認します。
注意点5.メンテナンス・保証について
注文住宅は建てたあとも、長い付き合いになります。
- 保証内容
- 点検・メンテナンス内容
- 費用がかかる場合は、概算(だいたい過去の施主が、いくらぐらい支払っているか)
を確認しておくと、安心です。
その他の注意点
契約内容は事前に確認する(契約日より前に送ってもらう)
建築請負契約の契約書は、事前に送ってもらいましょう。
わからない法律用語や、気になる条件は事前に調べることができます。
また、契約内容で変更をお願いしたい箇所があれば、事前に修正をしていただきましょう。
2日前までに送ってもらい、じっくりと読んでから手続きを進めるのが、おすすめです。
契約内容に疑問を持ったら、サインをしない
家づくりでは信頼関係が、一番大切。
「なんか、嫌だな……」と思ったら、一旦保留にするのもアリです。
契約手続きを迫られたり、「保留はできない」と先方の都合を押し付けてくる会社は、依頼を見直した方がよいかもしれません。
建築してからキャンセルしようと思っても、費用がかかるため、現実的ではありません。
「このパートナーと一緒に家を作りたい」と、心の底から思える状態になってから、契約書にサインをしてくださいね。
契約時に一時金(着手金)を支払う
契約時に一時金(着手金)を支払うことが一般的です。
だいたい100万円前後。
建築工事を進めて行く場合は、そのまま建築費用に充当されます。
しかしながら、契約後にキャンセルをする場合は返金されないことが多いです。
この金額高すぎる場合も、注意した方がよいでしょう。
まとめ
建築請負契約は、施主にとって大切な手続き。
じっくり契約内容を確認して、後悔がないよう進めていきましょう。
注意点のおさらいです。
- 希望の間取り&仕様が予算内でできるか?
- 支払いタイミングについて
- スケジュールについて
- 違約金等について
- メンテナンス・保証について
契約を進めることに不安を抱いていたり、金額面が不透明で怖い……と感じる方は、そのことを建築会社に話してみましょう。
建築中にトラブルが起きても、自分たちの都合を押し付けてきそう……。
建築会社はたくさんあります。
必ず、自分に合う会社があるので、不安な気持ちが消えない方は、他社も検討してみてはいかがでしょうか?