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こんにちは、ふくろう(@fukuro_house)です。
建物完成が近づいてくると、引越し準備や引渡しの準備で忙しくなってきますよね。
施主としてソワソワする原因のひとつが、施主検査。
はじめてのマイホーム。
わからないことだらけです。
この記事では、
- 施主検査に持っていくと便利だった持ち物
- 施主検査で見るべきポイント(チェックリスト)
- 我が家の施主検査で指摘した項目
を、ご紹介します。
施主検査チェックリストは、PDFデータとエクセルシートをご用意しました。
ダウンロードしてご自由にご活用ください^^
※ 許可なく引用、転載、複製、第三者への提供、改変など二次利用は禁止です。
>>> 施主検査チェックリストのデータを確認する(記事後半にジャンプ)
施主検査の注意点
施主検査をマジメにやろうとすると、めちゃくちゃ見るポイントが多いです。
可能であれば、何日かに分けて実施できるとベスト。
ハウスメーカーや工務店さんが設定された施主検査日より、自主的に施主検査を始めましょう。
自分たちで事前に建物を確認しておくと、余裕を持って、施主検査を迎えられると思います。
我が家は、47坪程度の二世帯住宅。
見る項目も多かったので、5日間かけて自主的に施主検査を行いました。
施主検査当日は、設備機器の説明や、メンテナンスの説明もありました。
検査だけに集中できる訳ではなかったので、事前にチェックをしていて、よかったです。
内装(壁紙等)が仕上がり、養生が外されれば、施工状況が確認しやすくなります。
施主検査は余裕を持って、自主的にスタートさせるのが、おすすめです。
クリーニング後に見ると、汚れ等の指摘箇所は少なくなります。
いつ、ハウスクリーニングを実施するか、現場監督さんに確認しておきましょー!
施主検査の持ち物
施主検査で便利だった持ち物をご紹介します。
- 図面(電気配線図含む)
- メジャー
- 水平器
- ティッシュ
- ウエットティッシュ
- マスキングテープ
- 手鏡
- 充電器
ひとつひとつ、確認していきましょう。
図面
図面は、建物図面と電気配線図のふたつを持っていきます。
- サイズを確認するため
- 設置位置を確認するため
- 仕様が正しいか確認するため
- キッチンカウンターの高さが違う
- 収納の奥行きが違う
- 窓のサイズが違う
- コンセントの設置位置が違う
- 床材の見切り位置が違う
他
図面を見ながら、現場を確認していきます。
メジャー
メジャーで採寸をします。
新居で使う収納グッズや、家具・家電の設置をイメージするためにも、メジャーがあると便利です。
水平器
名前のとおり、水平かどうかを測る器具です。
これはダイソーなど、100円均一にも商品が販売されていますが、精度は良くないようです……。
すでに、お持ちだったら現場に持っていくレベルで大丈夫です。
ティッシュ
ティッシュは、換気扇の動作確認で使用します。
換気の故障診断
<換気の確認方法>
①リモコンの「換気」ボタンまたは「24時間換気」ボタンを押して
換気運転を行ってください。②ティッシュを下図のように持ち、ティッシュの角を吸い込み口付近にあてると
ティッシュの角が吸い込まれ商品が換気していることを確認できます。引用:TOTO公式サイト
ウエットティッシュ
ウエットティッシュは軽い汚れの拭き取りに使用します。
壁紙の下の石膏ボードの「白色」や、木材よる汚れは、どうしてもついています。
ウエットティッシュがあると、落ちる汚れかどうか判断することが可能に。
ですが、漆喰や珪藻土などの塗り壁はNG。ウエットティッシュで拭くと汚れが染み込んでしまう場合があります。
コーキングなどの接着剤も、ウエットティッシュで拭かない方が良いようです。
気になる箇所は、現場監督さんに確認をしてから、使うようにしましょう。
マスキングテープ
汚れや傷、補修を依頼する箇所はマスキングテープをつけておきます。
キレイにはがせるので、気になる箇所はすべてマステを貼ります。
テープは、目立つ色がおすすめ。
アクセントクロスの箇所などを考慮して、2色ぐらい準備すると安心です。
手鏡
手鏡は、目視で確認しにくい箇所に使います。
- ニッチの上部
- バルコニーのコーキング
など、鏡を反射させて見ると、簡単に確認することができました。
充電器
コンセントに挿して、通電確認を行います。
コンセントは、施工ミスが多い場所のひとつ。
- 設置場所
- 口数(2口 or 3口 or アースの有無)
- 色
など、電気配線図とともに、確認していきましょう。
施主検査のやり方
現場のチェックはルールを決めて行うのがコツ。
確認項目も確認場所も多いため、ルールを決めてやらないと、わからなくなってしまいます。
新築のおうち、見ていて楽しいし、テンションも上がります(笑)
チェックしているつもりで、見落としてしまうことも、たくさんあるんですよね。
チェックする順番を決める
我が家は右回りで、現場を確認していきました。
(右回りでも左回りでもOK。一定方向で確認作業を進めるのがおすすめです)
また、ひとつの場所は下から上へ、確認をしました。
(例:床 → 壁 → 天井)
チェック方法をルール化すると、確認漏れを防げると思います。
確認した箇所は「✓(チェック)」をつけていき、気になる箇所はコメントも記載します。
あとから見直してわかるよう、写真も撮っておくと役立ちます。
施主検査チェックリスト
施主検査のチェックリストデータは、下記のとおりです。
※ 許可なく引用、転載、複製、第三者への提供、改変など二次利用は禁止です。
PDFとエクセルデータがありますので、ご利用しやすい方を選んでくださいね。
電気関係は、電気図面を参照したため、チェックリストには記載していません。
下記チェックリストと、電気図面を併用して確認をお願いいたします。
>>>【PDFデータ】施主検査チェックリスト(外回り・外観編)
施主検査チェックリストのなかで、特に注意して見るべきポイントをご紹介します。
外観・外回り
外観、外回りは、比較的早くチェックができる場所。
事前に見ておくと、施主検査当日に余裕が持てます。
屋根など高い場所は、目視で確認しにくいです。
スマホで写真を撮り、
ズームで施工状況を確認するのがおすすめです。
パッと見ていると、見落としてしまうところでした。
外観・外回りは、下記のような項目を重点的にチェックします。
-
外観・外回りチェックポイント
- 基礎:欠け、ひび割れ、ジャンカの有無(表面に砂利が露出)
- 水切り:傷、汚れ
- 外壁:傷、汚れ、(外壁タイルの場合)欠損、ズレ
- 雨樋:固定状況
- ダウンライト等の照明:取付位置、動作確認
- 屋根:傷、雪止めの設置位置
- 軒天:傷、汚れ
- 立水栓、メーターボックス:設置位置
玄関扉、窓サッシ
玄関周りは建物の「顔」
仕上がりが汚いと、建物全体の印象が残念になります。
他の場所よりも細かくチェックをしていきます。
-
玄関周りチェックポイント
- 玄関扉:閉まるのが早すぎないか?、鍵の動作確認、傷、汚れ、隙間風の有無、戸当りの設置、開き方(右開き・左開き)
- ポーチ:タイルの浮き、割れ、汚れ、間隔のズレ、タイル目地
- 巾木:傷、汚れ
- 上がり框(かまち):サイズ、傷、汚れ
- 手すり:取付位置、強度の確認
上がり框は、角の部分が要注意。
木と木が合わせてある箇所は、ズレが目立ちやすいので、要チェックです。
窓サッシは数が多いため、発注ミスも多い部分。
仕様通りの施工になっているか、丁寧に確認が必要です。
窓の発注ミスは、納品まで時間がかかり、修正するまで時間が必要になります。
可能であれば、窓サッシ納品時もしくは、納品後すぐに、現場で仕様通りに納品されたか確認するのがベター。
建物引渡しまでに時間があるので、余裕を持って修正していただけます。
-
窓サッシチェックポイント
- サイズ:仕様通りか
- 取付位置:高さに注意
- 窓・窓枠:傷、汚れ、開き方(右開き・左開き)
- 網戸:破れ等がないか
- 動作確認:開閉がスムーズか
- ハンドル:オペレーターハンドル等、仕様通りか
バルコニー
バルコニーの施工不良は雨漏り等、建物に深刻なダメージを及ぼす可能性があります。
雨の日はチェックできないので、晴れた日に行いましょう。
-
バルコニーチェックポイント
- 床:汚れ、傷、めくれがないか、傾斜がついているか?(排水のため)
- 排水口:傷、汚れ
- サッシと防水部分:シーリングの欠け
- サッシ周り:シーリングの欠け
- 物干し金物:動作状況、固定状況
- 外壁と笠木の取合い:シーリングの欠け
- 手すり・笠木:傷、汚れ
コーキング忘れは致命的な施工不良になるので、必ず、チェックしておきます。
我が家は、手鏡を使って確認しました。
キッチン
キッチンも部材が多い場所。
仕様通りになっているか、ひとつひとつ確認していきましょう。
-
キッチンチェックポイント
- シンク・ワークトップ:汚れ、傷
- 給排水:通水確認
- 給排水管:水漏れ等の有無
- オプション施工:浄水器等の穴あけ処理等
- コーキング:施工不良、施工漏れがないか
- 収納棚:取っ手の位置(他の取手とのバランス)、固定状況
- (誤り):標準仕様の同時給排気型レンジフード
- (正しい):掃除しやすいファンの同時給排気型レンジフード
ステンレス仕様・ヘアステンレス仕様など、細かい違いもあるので、オプション採用した方は、ご注意ください。
床・巾木(はばき)
床のチェックは、スリッパを履かない方がわかりやすいです。
歩いた感触がダイレクトにわかるので、床のふわふわ(浮き)に気づきます。
少し物を落としただけで、傷が。
でも、補修屋さんの手にかかれば、あっという間に傷がなかったものに!
気になる箇所は、全て申告して修繕していただくと、気持ちよく新生活をスタートできますよ。
-
床・巾木のチェックポイント
- 床:汚れ、傷、浮き
- 巾木:汚れ、傷、浮き
壁
クロスの場合は、壁紙の継ぎ目、角を重点的にチェック。
施工の丁寧さが仕上がりの差となって現れます。
このため、どうしてもクロスに隙間ができてしまうもの。
6か月点検、1年点検等で、クロス修繕が可能かどうかも、確認しておくと安心です。
電気関係
電気関係は、電気配線図を使ってチェックします。
-
電気関係のチェックポイント
- コンセント:仕様(形・色)、口数、アースの有無、設置位置、通電確認
- 照明:設置位置、動作確認
- 電話・インターネット回線:設置場所
- その他:オプション施工(ビルトイン食洗機等200V電源)の施工状況
- (誤り):アースなし3口
- (正しい):アースつき3口
コンセントの交換は簡単なので、引渡しまでに修正していただけました。
施主検査で修正を依頼した項目
我が家も、たくさん修正依頼をしました。
どんなことを依頼したか、まとめてみます。
- 外壁タイル1枚貼り忘れ
- 外壁タイルマスキングテープ取り忘れ
- 玄関ドアの傷
- 壁紙クロスの巻き込み
- 壁紙クロスの隙間
- 巾木の傷(多数)
- 床の傷(多数)
- フローリング床の浮き
- 梁の欠け
- お風呂入り口部分のビス止め忘れ
- 階段手すりの傷
- 階段手すりの部材取り付け忘れ
- 塗り壁の汚れ(多数)
- 窓ハンドル部分の傷
- ニッチの仕上げ
- コンセント設置ミス(アースの有無)
- キッチンレンジフード設置ミス(指定型番と異なるため)
でも、翌週の引渡時までに、すべてキレイに直していただきました!
まとめ
施主検査は、引渡し前の最終確認。
気になる箇所は、遠慮なく、直していただきましょうー!
我が家は2階建てでしたが、3階建てや外構工事もハウスメーカー・工務店で依頼した方は、チェック項目がさらに増えると思います。
一日ですべて見るのは大変なので、建物の完成が近づいてきたら、少しずつチェックを始めるのがおすすめ。
交換が必要なケースでは、引渡しまでに間に合わない可能性もあるので、早めにスタートさせると安心です。
ホームインスペークターという住宅診断のプロがいます。
有料ですが施主検査に同行し、プロとして施工状況をチェックしてくださいます。
後悔しないよう準備を進めて、施主検査に臨んでいきたいですね。